障がい者テレワークの未来を切り開く 分身ロボット「OriHime」の可能性
OriHimeとは?
OriHimeは、距離も障害も昨日までの常識も乗り越えるための分身ロボットです。
OriHimeにはカメラ・マイク・スピーカーが搭載されており、インターネットを通して操作できます。学校や会社、あるいは離れた実家など「移動の制約がなければ行きたい場所」にOriHimeを置くことで、周囲を見回したり、聞こえてくる会話にリアクションをするなど、あたかも「その人がその場にいる」ようなコミュニケーションが可能です。
障がいや病気、心の状態によって働きたくても働けていない方々のもう一つの身体となります。
,
障がい者就労におけるOriHimeの優位性
障がい者就労で導入されることで、障がいのある方はより多くの選択肢を手に入れることが出来ます。。
- 存在感がある: OriHimeはモノとしての存在感を持つオンラインツールであるため、まるで本人が職場にいるかのように感じられます。そのためオンラインツールにありがちなリアル空間との距離感を埋めることができ、職場での会話もより活発に行うが出来ます。
- 会話が生まれやすい: 特に接客業において、OriHimeというロボットで働くことにより来店客から話しかけられやすく、普段会話のないシーンでも会話が生まれます。その会話が顧客の満足度を向上させ、リピーター化にも繋がっています。
- 姿を見られない: OriHimeはビデオ会議システムと違い、顔を見られずにジェスチャーで感情表現をしながら会話をすることが出来ます。そのため顔や姿を見られることに抵抗を感じる方であっても自然に接客などの就労に参加をすることが出来ます。
障がい者就労におけるOriHimeの活用方法
- 飲食業: 飲食店の受付や配膳の際にOriHimeは活躍しています。食事と会話は非常に親和性が高く、顧客満足度の向上が期待できます。
- 小売業: 小売店のレジ受付や商品案内の際にOriHimeは活躍しています。OriHimeは店内でも注目を集めるため販売を促進したい商品の案内などにとても有効です。
- オフィス業務: オフィス内での会議や日常会話の場面でOriHimeは活躍しています。原則出社の企業ではリモートで働く社員は壁を感じることが多く、立ち話をするような会話が可能なOriHimeはそのような社員の不満を取り除きます。
障がい者就労におけるユーザーの声
OriHimeは教育現場で多くのユーザーに利用されています
「レジ横にOriHimeを置くことで新たな会話が生まれた。」
「リピーターとしてOriHimeに会いに来てくれるお客様がいる。」
「わざわざビデオ会議をする程ではない会話も気軽に出来て便利。」
まとめ
OriHimeを使えば障がいのある方が物理的に出勤することが難しい場合でも、OriHimeを通じて接客や受付などを行うことができます。そのため自宅からでも職場の一員として働くことが可能となります。
この新しい就労スタイルは、障がいのある方々の社会参加を促進するとともに、新たな労働力を確保する機会としても注目されています。OriHimeを活用することで障がいのある方々の能力を最大限に活用し、より多くの方が働きやすい環境を整えることが出来ます。