国立研究開発法人「国立環境研究所」

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国立研究開発法人 国立環境研究所

国立研究開発法人 500人以上
             
取り組み内容
出張やテレワークをしている時に遠隔でスタッフとコミュニケーションとる。
導入の目的と決め手
OriHimeが対面とオンラインの中間の役割を果たすと感じたため。
導入後の成果
遠隔でもリアルに近い感覚で職場とコミュニケーションがとれるようになり、テレワーク特有のコミュニケーションの難しさを緩和出来た。

今回は国立研究開発法人 国立環境研究所の五味 馨博士にお話を伺いました!

五味博士は「環境と社会の統合モデル構築を通じた、福島のまちづくり」について研究されています。シミュレーションだけでなく現場感も大切にするという五味博士、研究室に出勤しないことも多いそう。

出張が多い中でもスタッフとコミュニケーションがとれるようにと、OriHimeをテレワークツールとしてご利用頂いております!

 

国立研究開発法人 国立環境研究所でのOriHime導入

五味様の研究内容について

私はコンピュータシミュレーションを使って、脱炭素社会の実現に向けたまちづくり計画を考えるための研究を行っています。脱炭素社会とは、温室効果ガス排出量を大幅に減らし森林等の吸収量以下にして排出量の「実質ゼロ」を達成した社会のことです。この実現には長い時間がかかります。そのためどのような対策を誰がどれくらいいつまでにしなくてはならないのかを考えるためにコンピュータシミュレーションを開発して脱炭素社会を実現した将来像を描くという研究をしています。

国立環境研究所 地域環境創生研究室 室長 五味 馨 様

 

五味様が研究者として大切にしていること

私は研究をする上で「現地に行くこと」を大切にしています。私の研究はコンピュータシミュレーションをすることなので、PCがあれば出来ると言えば出来ます。しかし現地に行かないと分からないことは沢山あり、それをしないと頓珍漢なシミュレーションをしてしまうと考えています。そのため私はシミュレーション対象が遠方、それが例え海外であっても必ず現地に行き、現地を見て、現地の人と協力して研究することを心掛けています。

OriHimeを知ったきっかけ

TwitterでOriHimeの情報を見たことがきっかけです。OriHimeに関するツイートが流れてきて、外出困難な方々がOriHimeを使って飲食店のカウンター業務をしている写真を見ました。その後も年末の年越TV番組にOriHimeで初詣をしている方が出ていたのを見たことも印象に残っています。

導入の決め手

OriHimeが対面とオンラインの中間の役割を果たすと感じたことが決め手です。新型コロナウィルスの感染が広がった時に我々もテレワークを始めました。研究室のスタッフは今まで基本出勤しての業務だったため急に全てをオンラインにすることは難しく、出社人数を減らすという方法でテレワークをスタートしました。OriHimeを使えばテレワークでもリアルに近いコミュニケーションがとれるのではないかと考えました。

テレワークツールとしてOriHime活用

OriHimeの活用方法について

職場にOriHimeを設置して、私がフィールドワークに出ていたりテレワークをしている時に遠隔でスタッフとコミュニケーションをとっています。スタッフが私にちょっとした用事がある時にとても役立っています。オンラインMTGをする程でもないが、チャットや電話では伝えづらい話題の時のコミュニケーションツールとしてOriHimeはとても便利です。他にもリアルで行われている会議に参加したい時、私が職場の様子を見たい時など便利に使っています。

名前

新型OriHimeもご活用頂いております!

 

職場の反応について

職場の皆は、まるで私がオフィスにいるようだと感じてくれているようです。OriHimeは他のオンラインツールと違って、モノとして存在し身体性を持っているので遠隔でもリアル空間に馴染みやすくスタッフも気軽に話しかけてくれます。またOriHime首を動かして自分が見たい方向が見れるため、スタッフは紙の資料を見せながら相談が出来ることもとても便利だと話しています。目線を合わせて会話が出来ることも好評です。

導入後の成果について

OriHimeを導入して、遠隔でもリアルに近い感覚で職場とコミュニケーションがとれるようになり、テレワーク特有のコミュニケーションの難しさを緩和出来ています。私の研究室のようにテレワークや出張で不在のスタッフとの意思疎通が重要な職場では、遠隔でもリアル空間に参加出来るOriHimeはとても便利なオンラインツールです。

今後の活用について

OriHimeを福島県外の方に操作してもらって、福島を見てもらう取組がしたいと考えています。東日本大震災後、今も県内と県外では震災・原子力災害について関心や知識のギャップがあると感じています。テレビやインターネットだけでは分からないことが沢山ある一方、なかなかリアルでは福島を訪れる機会のない方々が多いのも事実です。OriHimeを使い、遠隔地からでもワープして、現地の人達と交流し、現在の様子を感じてもらうことでそのギャップを埋めたいと考えています。

 

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