就労継続支援B型事業所

就労継続支援B型事業所 IMT

今回は就労継続支援B型事業所のIMT様にお話をお伺いしました!

IMT様はITと農業を掛け合わせた先進的な就労支援サービスを行っていて、OriHimeを使い重度身体障がいのある方が野菜の販売をしています!

そんなIMT様にOriHimeの魅力を語って頂きました!

就労継続支援B型事業所 でのOriHime導入

IMTについて教えてください。

IMTは2023年の4月に開所した就労継続支援B型事業所です。私たちは、新しい就労B型の形を作るべく「IT×農業」をコンセプトとして、障がいのある方に「野菜の生産から販売を通じた就労経験」と、「日常生活を送るために必要な自立訓練」を行う生活支援サービスを提供しています。またパソコン、プログラミング学習を取り入れることで農業分野に限らず、IT・プログラムのスキルを身に付けていただく、就労支援サービスも行っています。

OriHime導入のきっかけ

私達は新しい就労B型の形を作るべく、ロボットを活用した先進的な支援をしたいと考えOriHime導入を決めました。OriHimeは姿を見られず遠隔でリアル空間にアクセス出来るため、コミュニケーションにハードルを感じている方が就労をする後押しになると感じました。

OriHimeの活用と成果

OriHimeの活用方法

OriHime就労など IT を柱に掲げて利用者の募集を行ったところ多数の入所希望がありました。そして開所後は事業所入口にOriHimeを設置し、重度身体障がいのある方に野菜の販売をしてもらっています。

また姫路市との共同事業でもOriHimeを活用して、障がいのある方に県外からの視察団対応を行ってもらうなどいつも活躍しています。

(参考) 姫路市 スマート市民農園事業

OriHime導入の成果

OriHimeを導入することで他の事業所との差別化に繋がり、利用者の応募に繋がったのは非常に有難かったです。

また日々の就労でもOriHimeは役立っていて、重度身体障がいがあり出来る作業が限られている利用者の方もOriHimeを使うことで、野菜販売という接客の仕事を出来るようになりました。そのため事業所として提供できる就労の幅も広がりました。

そしてOriHimeでのロボット就労は注目を集めやすいため、野菜の販売をきっかけに事業所の認知してくれる方が増え、最終的に更なる利用者の増加にも繋がりました。

OriHimeの魅力と今後の展望

OriHimeの魅力

OriHime操作が簡単なので障がいがある方でも使いやすいことは大きいですね。また、他のアバターと違ってロボットなのでリアル空間に馴染みやすく、利用者がその場にいるように感じられます。そのお陰で離れた場所からでも遠隔でコミュニケーションが取れるので、障がい福祉の事業所としてとても助かっています。

今後の展望

今後はOriHimeを活用して、事業所に来れない利用者の在宅就労実現を目指しています。そのためには超えなくてはいけないハードルはあるものの、他県では既にOriHimeで県を跨いだ在宅就労をしているとの話も聞くのでチャレンジしたいと考えています。

 

 

障がい者就労継続支援B型施設「わくわーく」

福岡県北九州市で障がい者就労継続支援B型施設を経営する「わくわーく」さんにお話をお伺いしました!

今回はわくわーくさんが運営する障がい者就労継続支援B型施設「BOCCHI」でのOriHime活用事例についてご紹介します!

 

障がい者就労継続支援B型施設でのOriHime導入

NPO法人「わくわーく」の想い

〇どういった想いをもった方が多いか教えてください。 

小橋 祐子様:わくわーくには新しいことを積極的に取り入れる文化があります。何のために何をするのかをしっかり考え、それに向かって一丸となって進むことが出来る組織だと思っています。

そのため利用者に寄り添い、利用者のために何が出来るかを常に考えているスタッフが多いですね。

〇障がい者施設として力を入れていることを教えてください。

小橋 祐子様:利用者の就労や成長を第一に考えた運営に力を入れています。そのひとつとして福祉施設、地域コミュニティエリアなど様々な場所やコンテンツを分け隔てることなく同じ敷地内に置き、化学反応が起きやすい、新しいプロジェクトが発足しやすい環境を作っています。

 

メンタル疾患とOriHime

〇導入前のきっかけについて教えてください。

小橋 祐子様:以前参加した心の健康についての研修会でOriHimeが紹介されていて、そこで初めてOriHimeを知りました。その後OriHimeの実機に触れる機会もあって導入の検討をし始めました。OriHimeであれば外出困難なメンタル疾患の利用者も外出ができるかもしれないと感じたことがきっかけです。

〇導入の決め手について教えてください。

小橋 祐子様:OriHimeを知るうちに、これは外出困難なメンタル疾患の利用者も外出ができるかもしれないと思い、新しいことはまずは試してみようと導入を決めました。OriHimeであれば利用者が安心できる環境に居ながら、社会や今まで接する機会がなかった人々に繋がるきっかけを作ることができるため良い刺激になると考えました。その上で補助金も申請し、認可されたタイミングで導入をしました。

 

就労支援継続B型でのOriHimeの活用、実例

飲食店でOriHimeを活用

〇OriHimeの活用方法について教えてください。

小橋 祐子様:施設内にある飲食店のレジ横にOriHimeを置いて、別室からメンタル疾患を持つ利用者がOriHimeを操作して接客をしています。来店時、退店時の挨拶からちょっとした雑談などを行うことで店の雰囲気や顧客満足度の向上を狙っています。

〇OriHimeパイロット(操作者)について教えてください。

小橋 祐子様:施設の利用者やスタッフがパイロットとなっています。私達の施設の利用者は主に精神疾患を持つ人たちで、対面コミュニケーションに不安があったり、人が多い場所に苦手意識のある人も多くおります。OriHimeを使えば、姿を見られず遠隔でコミュニケーションが取れるため利用者にとって接客のハードルが下がっているように思います。

〇お客様の反応について教えてください。

小橋 祐子様:はじめは人が操作するロボットだと気づかず寄ってこられる方々も多いですが、施設の利用者が操作しているとお気づきになってからは案内をしっかり聞いてくださることが多いです。また、レジでは元々会話は少なくOriHimeを置くことによって会話が生まれる空間を作ることができたと思っています。

〇工夫していることがあれば教えてください。

小橋 祐子様:より多くの利用者がOriHimeパイロットとして接客業務ができるように、施設内でスタッフが丁寧にレクチャーを行うようにしています。

 

就労支援継続B型での導入の成果

〇導入後の成果について教えてください。

小橋 祐子様OriHimeでの接客を経験した利用者は仕事に対する自覚が芽生えてきたと感じます。今まで稼働していないかった時間帯の仕事にもチャレンジできるようになってきました。

〇今後の活用について教えてください。 

小橋 祐子様:最近企業からOriHimeを活用した接客業務の委託を受けたので、今後も企業案件を増やしていきたいと考えています。そのためにパイロットのスキルアップにも力を入れていこうと思っています。

NPO法人わくわーく

福岡県北九州市八幡東区平野1丁目3番2号

 

まとめ

わくわーくさんご協力ありがとうございました!

利用者の方に寄り添い、新しいことにどんどん取り組まれるお姿。とても勉強になりました!

 

いかがでしたでしょうか。

メンタル疾患を持つ方も安心して接客が出来る「OriHime」

障がい者就労継続支援B型施設の皆さま、是非ご検討ください!

就労継続支援B型事業所「のぞみの家」

山形の医療法人社団「みつわ会」さんにお話をお伺いしました!

今回はみつわ会さんが運営するカフェ「のぞみカフェnanairo」でのOriHime活用事例についてご紹介します!

 

就労継続支援B型事業所でのOriHime導入

医療法人社団「みつわ会」の想い

〇どういった想いをもった方が多いか教えてください。 

事業統括本部長 佐藤佑樹様:他の施設ではやっていない取り組みを積極的に取り入れ、その取り組みに共感した人が社員になっていくことが多いです。結果として「どうやったら利用者が喜んでもらえるのか?やりがいを感じてもらえるのか?」を常に考えている熱量が高い社員の集団になってきていると思います。

〇障がい者施設として力を入れていることを教えてください。

介護部長 佐藤大輔様:高齢者、障がい児者、カフェに来るお客様など様々な利用者が集まる場所だからこそ、カテゴライズして分けて管理するのではなく、共生の場を作るための仕掛けが大切だと考えています。地域を巻き込むイベントでは施設の利用者や地域の方々が自然に交流機会がはかられるよう、社員同士アイデアを出し合いながら力を入れて取り組んでいます。

(左)介護部長 佐藤大輔様 (右)事業統括本部長 佐藤佑樹様

きっかけは「カフェDAWN」

〇導入前のきっかけについて教えてください。

事業統括本部長 佐藤佑樹様:当時から私たちは重度障がい者がどうしたらより社会に参加出来るのかを模索しておりました。その中でオリィ研究所が障がい者がOriHimeを通して働くカフェを作ろうとしていることを知りクラウドファンディングに参加しました。実際にカフェに行ってみると、そこでは様々な障がいを抱えたパイロットが活き活きと働いておりとても感銘を受けました。

 

〇導入の決め手について教えてください。

事業統括本部長 佐藤佑樹様:DAWNでのパイロットの姿を見て、OriHimeを使えば普段接客が難しい方々もカフェ店員として働くことが出来ると知り、私たちの店の「素敵なカフェに行ったら障がいのある方が格好よく働いていた」というコンセプトにもマッチするので導入を決めました。

 

就労継続支援B型でのOriHimeの活用、実例

カフェでOriHimeを活用

〇OriHimeの活用方法について教えてください。

介護部長 佐藤大輔様:料理を提供するカートにOriHimeに乗せて、身体障がいのある施設利用者がパイロットとして遠隔でお客様に料理の案内をしています。カートを運ぶのは知的障がいがある施設利用者で彼らは会話が得意でないことも多いですが、「料理を運べない」身体障がい者と「会話が苦手」な知的障がい者でお互いの苦手を補い合うことにより、ひとつの共生の形を作っています

 

〇OriHimeパイロット(操作者)について教えてください。

事業統括本部長 佐藤佑樹様:みつわ会グループの施設を利用する、網膜色素変性症の方、脳梗塞で麻痺がある方、ALSの方など様々な身体障がい者がOriHimeパイロットとして仕事をしています。

(施設利用者がOriHimeを操作する様子)

 

〇お客様の反応について教えてください。

介護部長 佐藤大輔様:多くのお客様が「障がい者がロボットで働く」ことに興味を持ってくださいます。そこから生まれる会話もありますし、特にお子様には人気で配膳が終わったあとも興味津々で話しかけにきてくれることもあります。

〇工夫していることがあれば教えてください。

事業統括本部長 佐藤佑樹様:配膳の際、パイロットが料理の説明をしやすいように事前に配膳料理をホワイトボードに書いて見せるようにしています。またカフェ以外での活用も出来るようにモバイルバッテリーなどを使って施設外のイベントにも積極的に持ち出してもらい常にOriHimeの使い方を模索し続けています。

 

就労継続支援B型での導入の成果

〇導入後の成果について教えてください。

介護部長 佐藤大輔様:障がいが原因でカフェで働くことがなかなか難しかった利用者が、OriHimeを通じてカフェで接客をする経験を積むことができました。そうすることで働く喜びや、他の利用者とのコミュニケーションを作ることができて、導入して良かったと感じています。

〇今後の活用について教えてください。

事業統括本部長 佐藤佑樹様:地域のお祭りやイベントに飲食店を出店したいと考えています。また高齢者施設の方でも活用が出来ないか模索しています。

 

のぞみカフェnanairo

住所: 山形県鶴岡市北茅原町5-53

 

 

まとめ

みつわ会さんご協力ありがとうございました!

取材中も「どうやったら利用者が喜んでもらえるのか?やりがいを感じてもらえるのか?」という熱い想いがひしひしと伝わってきました!

 

いかがでしたでしょうか。

身体障がいがあってもカフェで働くことが出来る「OriHime」

就労継続支援B型事業所の皆さま、是非ご検討ください!